夏の風邪で頭痛が起きる理由と対処法まとめ

夏の風邪で頭痛が起きる理由と対処法まとめ
自律神経との関連も解説！

そこで、今回は夏風邪によって頭痛が起こる理由や自律神経との関係、対処法などについて解説していきます。

夏風邪によって頭痛が起こる理由

夏風邪で頭痛が起こる理由は、夏風邪だからといって特別なものではなく、通常の風邪と変わりません。
とはいえ、頭痛が起こる理由にはいくつかあります。
ここでは、代表的な理由をいくつかご紹介していきます。

理由①：体温変化による血管の収縮と拡張

理由の1つ目は、体温変化から起こる血管の収縮と拡張によるものです。
風邪ウイルスに感染すると、体内に熱を発生させウイルスを撃退させようとします。
しかし、体温の過剰な上昇は危険なため、過剰上昇を防ぐために、身体は血管を拡張させ、血流を促進することで体温を下げようとコントロールします。
この血管の拡張が過剰になることで、知覚神経を刺激し、頭痛を引き起こすことがあります。

反対に自律神経の働きにより、血管が収縮することで、頭痛が発生することもあります。
こちらは、下記の「夏風邪による頭痛と自律神経の関係」で解説します。

理由②：痛み物質による頭痛

理由の2つ目は、身体がウイルスと戦う際に分泌される「プロスタグランジン」という発熱、痛み、炎症物質の影響です。
このプロスタグランジンは、痛みを起こす成分の一つであることから、一見不要な成分に見えるかもしれませんが、ウイルスが侵入してきた際の免疫システムにおいて非常に重要な役割を持っています。
不要なものではなく、風邪を改善させるために必要な生体反応として、捉えておきましょう。

理由③：ストレスによる頭痛

理由の3つ目は、ストレスによるものです。
風邪を引いたときには、体調が悪くなり、不安やストレスを感じることがあります。
そのストレスによって自律神経のバランスを乱し、血管が収縮、頭痛を引き起こすことがあります。

理由④：睡眠不足による頭痛

理由の4つ目は、睡眠不足によるものです。
風邪を引いたときには、体がウイルスと戦うために十分な睡眠が必要です。
しかし、風邪症状によって睡眠が妨げられることがあります。
また、暑い気候下では、寝苦しくなり、十分な睡眠をとることができないことがあります。
このような状況で睡眠不足が続くと、頭痛を引き起こすことがあります。

理由⑤：水分不足による頭痛

理由の5つ目は、水分不足によるものです。
風邪を引くと、発熱による大量の発汗などで体内の水分が失われ、脱水症状が起こることがあります。
このような状態が続くと、体内水分量の不足により、頭痛を引き起こすことがあります。

夏風邪による頭痛と自律神経の関係

そもそも自律神経とは？

自律神経とは、自分の意思とは関係なく自動的に身体の機能を調整する神経のことです。
呼吸や心拍数、血圧など、自分でコントロールできない身体の動きを調節しています。
交感神経と副交感神経の2つに分かれ、主に交感神経は身体を活動的に、副交感神経は身体をリラックス状態にする働きを持っています。

自律神経が乱れると？

自律神経のバランスが乱れると、頭痛や目眩と言ったいわゆる「自律神経失調症」といった症状を引き起こします。
風邪との関連でいくと、免疫系に多大な影響を与え、特に交感神経優位な状態が続くと、免疫機能の低下が起こります。
この状態で、ウイルスや菌が体内に侵入してくると、抵抗力が低下している状況のため、風邪症状を引き起こしやすくなります。

自律神経が乱れる原因は？

自律神経が乱れる原因としては、ストレスや不規則な生活、食生活の乱れ、運動不足などが挙げられます。
これらの要因が重なることで、自律神経のバランスが崩れ、頭痛やめまい、不眠、免疫の低下などが起こります。

夏風邪による頭痛との関係は？

風邪症状を起こしている時というのは、基本的に交感神経が優位な状態です。
交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。
これによって、脳に酸素や栄養が十分に供給されず、頭痛が引き起こされることがあります。

夏風邪による頭痛の対処法

夏風邪による頭痛への対処は、基本的に通常の風邪と変わりありません。
上記にて、頭痛の原因を様々に書きましたが、以下の対応で対処可能です。

• 十分な水分補給を行う
• 体を冷やす
• 睡眠をとる

ひどい場合には、頭痛薬などの鎮痛剤で症状を一時的に緩和することも一つの手段です。
ただ、症状がキツイ時には医療機関を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。

まとめ

夏風邪に限らず、風邪全般の症状として頭痛はメジャーな症状です。
今回、夏風邪で頭痛が起こる様々な理由をお伝えしましたが、実際のところは体内で何が作用し、頭痛が起きているかということは、簡単に分かるものではありません。
また、一つの理由だけでなく、複数の理由や自律神経との関連、その他の要素も加わっている可能性もあります。
基本的な対処は、通常の風邪と変わりはありませんが、症状がキツイ、長引いているなどがある際は、早めに医療機関を受診しましょう。

また、風邪症状回復後も頭痛だけが残る、などといったことでお悩みの際は、自律神経のバランスに問題がある可能性があります。
お困りの際は、公式ラインに登録の上ご相談いただけたらと思います。