頭痛とは
日本人の3人に1人が悩んでいると言われるほど、多くの方が1度は体験したことのある症状です。
頭痛に悩む方の多くは、薬局やドラッグストアで販売している市販薬で対応しているという方も少なくありません。
一時的な頭痛であればそれでも良いかもしれませんが、慢性的に頻発する頭痛に対しては重篤な病気が潜んでいる可能性があるため、注意する必要があります。
頭痛の種類と原因
頭痛には、大きく分けて「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つの種類があります。
それぞれ見ていきましょう。
一次性頭痛
これは、いわゆる「緊張型頭痛」「偏頭痛」「群発頭痛」といった繰り返し起こる慢性頭痛のことを言います。
それぞれ解説していきます。
- 緊張型頭痛
頭全体を圧迫されるような鈍痛や圧力感が特徴です。
通常、軽度から中等度の痛みで、日常生活に影響を与えることがあります。
下記の偏頭痛同様に、女性にみられることが多く、女性ホルモンが関与しているとも考えられています。 - 偏頭痛
片頭痛も一次性頭痛の一つで、特に女性によく見られます。
片側の頭痛、吐き気、嘔吐、光や音に対する過敏症状、視覚障害などが特徴です。
特定のトリガー(ストレス、特定の食品、ホルモン変動など)が発作を引き起こすことがあります。 - 群発頭痛
群発頭痛も一次性頭痛の一つで、非常に激しい鋭い痛みが特徴です。
通常、片側の目の周りに現れ、一日に複数回の発作が続くことがあります。
原因は不明ですが、神経系の異常と関連付けられています。
一次性頭痛は、はっきりとした病理的原因や疾患が見当たらない頭痛です。
慢性頭痛の場合、主に精神的、肉体的ストレスから自律神経の乱れが原因となり発生することがほとんどですが、原因は多岐にわたります。
一般的な原因を下記にまとめましたので、参考にしてみてください。
一次性頭痛での具体的な原因
- ストレス(精神的、肉体的、環境的)
- 疲労
- 眼精疲労
- アルコールの過剰摂取
- 睡眠不足
- 月経(生理)
- 異臭、騒音といった環境面の刺激
- 天候(気圧)の変化
- 空腹
- 運動不足
など
二次性頭痛
二次性頭痛は、他の病気や疾患が原因となり起こる頭痛のことを指します。
そのため、一次性頭痛と異なり原因がはっきりしていることが大半です。
主に脳疾患によるものが多く「クモ膜下出血」「脳腫瘍」「髄膜炎」「脳動脈瘤」「脳卒中」など命に関わる疾患が原因となっていることがあります。
頭痛の一般的な治療法
二次性頭痛は、原因がはっきりしている事がほとんどです。
なので、その部分の治療によって頭痛が緩和していきます。
しかし、一次性頭痛の場合は、原因がはっきりしないことの方が多いのが現状です。
そこで、ここでは一次性頭痛についての治療法をいくつかご紹介しいていきます。
休息とストレス管理
頭痛の一般的な治療法の一つは、十分な休息とストレス管理です。
十分な睡眠を取り、日常生活でのストレスを軽減することで、軽度から中等度の緊張型頭痛を和らげることができます。
適切な薬物療法
原因が不明で、かつ頭痛が長引く場合は、医師が処方する薬物療法が効果的です。
頭痛が酷くなると、通常の日常生活が困難になるのはもちろん、ベッドから起き上がれないなど生活に多大な支障が出てしまいます。
そこで、一時的ではありますが、薬物を利用し症状を緩和させることができます。
ただし、根本改善にはならないので、薬物を使用しながら、頭痛の原因となるものを探し、自身でケアしていく必要があります。
健康的なライフスタイル
健康的なライフスタイルの維持も頭痛の管理に役立ちます。
以下はいくつかのポイントです。
- 規則的な食事
適切な栄養を摂ることが大切です。
特に片頭痛の人は、特定の食品やアルコールがトリガーになることがあるため、注意が必要です。 - 適度な運動
適度な運動はストレスを軽減し、健康を促進します。
ただし、激しい運動が片頭痛を誘発することがあるため、個人の体調に合わせて運動を行うことが重要です。 - 水分摂取
適切な水分補給を心掛けましょう。
脱水症状が頭痛を引き起こすことがあります。
頭痛の予防法
良い姿勢を保つ
悪い姿勢は、首や肩の筋肉を緊張させ、頭痛の原因となることがあります。
デスクワークなどをする際は、姿勢を正しい位置に保つことが大切です。
適切な睡眠
十分な睡眠を確保し、規則的な睡眠パターンを維持しましょう。寝
不足や不規則な睡眠は頭痛のトリガーになります。
健康的な食事
バランスの取れた食事を摂ることは、頭痛の予防に役立ちます。
特に片頭痛の場合、特定の食品やアルコールを避けることが重要です。
ストレス管理
ストレスを適切に管理し、リラクゼーション技法を活用しましょう。
定期的な運動や趣味もストレス軽減に効果的です。
トリガーの特定
自分の頭痛のトリガーを特定しましょう。
日常生活の中で、頭痛に繋がる可能性のある行動を見直すことが重要です。
特定の食品、環境、活動などが頭痛を引き起こすことがあるため、それらを避けることも予防につながります。
医師の指導を受ける
慢性的な頭痛や重度の頭痛の場合、医師の診察と指導を受けることが大切です。
適切な治療法や予防策を専門家からアドバイスを受けましょう。
頭痛は多くの場合、適切な管理と予防策を通じてコントロールできる症状です。
自分の頭痛の種類とトリガーを理解し、適切な対処法を見つけることが、快適な生活を送る鍵となります。
頭痛に対しての病院での対応
まずは、問診や検査によって適切な診断をしてもらうことが重要です。
そのためには、「どんな時に頭痛が出るのか、どんな痛みなのか、どれくらいの頻度で出るのか、併発する症状はないか」などのことを詳しく伝えるようにしましょう。
必要に応じて、CTやMRIを用いた画像診断、血液検査、脳波の測定などを行い、重篤な病気が隠れていないか確認していきます。
検査によってはっきりと原因が分かった場合(二次性頭痛)には、医師の指示に従って、原因箇所の治療を行っていきましょう。
反対に、原因がはっきりとしない場合(一次性頭痛)には、主に薬物療法を用います。
症状によっては、酸素吸入や注射を行うこともあります。
これらに加え、運動療法や姿勢改善などを複合的に行い、症状の改善や予防を目指します。
どこに行っても一向に良くならない、頭痛への対策
つらい頭痛に悩まされ、病院やマッサージなど、色んなところに行ってみたものの、なかなか改善しないという人も少なくないかと思います。
このような時は、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
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