パニック障害とは
パニック障害は、予期せぬ強烈な不安や恐怖が発作的に現れ、激しい身体的・精神的症状が伴う精神的な障害です。
パニック障害の患者は、普段の生活においてさまざまな制約や困難を抱えることとなります。
パニック発作は突然起こり、心臓の激しい鼓動、呼吸困難、めまい、冷や汗などの身体的な不快感が現れます。
同時に、激しい不安感、死の恐怖、現実感の喪失などの精神的な症状も見られます。
これにより、患者は次第に特定の状況や場所を避けるようになり、外出を控え、社会との関係性をなるべく断って行動するようになります。
パニック障害の症状
パニック発作
パニック発作には、身体的な症状や精神的症状が顕著に現れます。
身体的な症状では、心拍数の急増、呼吸困難、めまい、冷や汗、手足のしびれなどがよく見られます。
また、精神的な症状も顕著で、激しい不安感、死の恐怖、現実感の喪失、周囲からの孤立感などが挙げられます。
予期不安
何度もパニック障害による発作を繰り返すことで、また発作を起こすのではないかという不安感を抱くことを予期不安と言います。
パニック障害においては、多くの人がこの予期不安を抱えています。
広場恐怖
広場恐怖は、予期不安がエスカレートすることで起こります。
予期不安が強くなりすぎることで、万が一パニック発作が起きた際に、すぐに逃げ出せない場所や助けを求められない場所を避けるように生活をするようになります。
その結果、一人での外出できなくなるなど、社会生活に支障が生じるようになります。
パニック障害の原因
パニック障害の原因は、大きく2つに分かれます。
- 生物学的要因
パニック障害の発症には遺伝的な傾向や脳内物質の不均衡が関与しています。
遺伝的な要因により、子供や兄弟姉妹が同様の障害を抱えやすくなるというデータもあります。
また、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の異常もパニック障害の原因とされています。
- 心理社会的要因
トラウマ、ストレス、過度の緊張などがパニック障害の発症に影響を与えることがあります。
特に過去の心的外傷体験が、発作の引き金となることが多く、子供の頃のトラウマが大人になっても影響を与えることは珍しいことではありません。
パニック障害の一般的な治療法
パニック障害の一般的な治療法には、以下のようなものがあります。
薬物療法
抗不安薬や抗うつ薬の使用が一般的です。
これらの薬物は神経伝達物質のバランスを調整し、発作の頻度や強度を軽減します。
ただし、副作用が強い薬物のため、医師の指示に従い慎重に対応する必要があります。
心理療法
カウンセリングや認知行動療法は、患者が不安や恐怖に対処するためのスキルを身につけるのに効果的です。
特に、パニック発作のトリガーを特定し、それに対する対処法を学ぶことが重要です。
生活習慣の見直し
睡眠の改善、規則正しい運動、バランスの取れた食事は、身体の健康をサポートし、精神的な安定感を向上させることが期待されます。
パニック障害には個々の患者に合わせたアプローチが必要であり、早期の診断と適切な治療が重要です。
症状を改善していくためには、患者と医師などの専門家の協力が欠かせません。
パニック障害の予防法
パニック障害は、遺伝的要因もある障害ですが、日常におけるストレス等によっても、起こる可能性のある障害です。
自身が、パニック障害を起こさないようにするためにも、適切な予防法を身に付けておきましょう。
ストレス管理
ストレスは発作の誘因となりますので、ストレス解消法やリラックス法を継続的に実践することが重要です。
定期的な休息や趣味、マインドフルネス瞑想などは、心身のリラックスを促進し、ストレスへの適切な対処をサポートします。
健康な生活習慣
健康な生活習慣は、パニック障害の予防にも役立ちます。
規則正しい生活リズムを確立し、十分な睡眠を確保することで、心身の安定を図りましょう。
また、適切な栄養を摂り、定期的な運動を行うことも、身体と心のバランスを保つのに重要です。
どこに行っても一向に良くならないパニック障害への対策
つらいパニック障害に悩まされ、病院やマッサージなど、色んなところに行ってみたものの、なかなか改善しないという人も少なくないかと思います。
このような時は、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
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