更年期障害とは
更年期障害は、女性の中高年期に現れる生理的・精神的な変化のことを指します。
一般的に、更年期は40代後半から50代前半にかけての期間を指し、ホルモンのバランスの乱れが主な原因とされています。
更年期障害には、更年期前期、更年期中期、更年期後期の3つの段階があり、それぞれに特徴的な症状が現れます。
更年期障害の種類
更年期障害には、以下の3つの主な種類があります。
更年期前期障害
更年期前期障害は、更年期に入る前の段階で現れる症状です。
具体的な症状としては、生理不順や月経量の変化、イライラや不安感、睡眠障害などが挙げられます。
更年期前期障害は、まだ更年期に入る前なので、ホルモン治療などの積極的な治療は必要ありませんが、生活習慣の見直しやストレスの軽減などが大切です。
更年期中期障害
更年期中期障害は、更年期に入ってから約5年間に現れる症状です。
更年期前期障害と同様の症状に加えて、更年期特有の症状であるホットフラッシュや多汗症、不眠症、性欲の低下などが現れます。
更年期中期障害においても、ホルモン治療は必要ありませんが、生活習慣の見直しや適度な運動、栄養バランスの良い食事などが重要です。
更年期後期障害
更年期後期障害は、更年期に入ってから10年以上経過した段階で現れる症状です。
更年期中期障害と同様の症状に加えて、骨粗しょう症や心血管疾患、膀胱炎などのリスクが高まります。
更年期後期障害では、ホルモン治療や栄養補助食品の摂取、適度な運動などが推奨されます。
更年期障害の症状
更年期障害には、さまざまな症状が現れますが、以下に代表的な症状をいくつかご紹介します。
ホットフラッシュ
ホットフラッシュは、突然の発汗や体温の上昇を伴う症状で、特に上半身が赤くなることがあります。
ホットフラッシュは、更年期中期から後期にかけて現れることが多く、日常生活に影響を及ぼすことがあります。
不眠症
更年期障害において、不眠症は非常によく見られる症状です。
ホットフラッシュやイライラ、不安感などが原因で、睡眠の質が低下し、日中の疲労感や集中力の低下につながることがあります。
骨粗しょう症
更年期後期になると、女性ホルモンの減少によって骨密度が低下し、骨粗しょう症のリスクが高まります。
骨粗しょう症は、骨折のリスクを増加させるため、予防が非常に重要です。
更年期障害の原因
更年期障害の原因は、女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れです。
更年期になると、卵巣でのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少し、その影響で身体的・精神的な変化が起こります。
また、遺伝的な要素や生活環境の変化、ストレスなども原因として関与しています。
したがって、これらは自律神経とも密接な関係を持ち、別症状の併発や症状の悪化などにも影響を与えます。
更年期障害の治療法
更年期障害の治療法には、以下のような方法があります。
ホルモン治療
ホルモン治療は、更年期障害の症状を軽減するために行われる治療法の一つです。
エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンを補うことで、更年期障害の症状を和らげることができます。
ただし、ホルモン治療にはリスクもあるため、医師との相談が必要です。
サプリメントの摂取
更年期障害に対して、サプリメントの摂取も有効な方法とされています。
大豆イソフラボンやブラックコホシュなどの成分が、更年期障害の症状を軽減する効果があるとされています。
ただし、摂取する際には適切な量や他の栄養素とのバランスが非常に大事になります。
更年期障害の予防法
ここでは、更年期障害を予防するための5つの心身のケア方法についてご紹介します。
バランスの取れた食事
まず、更年期障害を予防するためには、バランスの取れた食事が欠かせません。
特にカルシウムやビタミンD、マグネシウムなどの栄養素をしっかり摂ることが重要です。
これらの栄養素は骨の健康を保つために必要なものであり、更年期障害による骨密度の低下を予防することができます。
また、食事の中で野菜や果物を積極的に摂ることも大切です。
これらの食材には抗酸化作用があり、身体の老化を防ぐ効果があります。
適度な運動
適度な運動も更年期障害の予防には欠かせません。
適度な運動を行うことで、血液の循環が良くなり、代謝が活発になります。
また、運動によってストレスを解消することもできます。
ストレスは更年期障害の症状を悪化させる要因の一つですので、定期的な運動を取り入れることで心身の健康を保つことができます。
ウォーキングやヨガなど、自分に合った運動を見つけて続けてみましょう。
十分な休息
更年期障害を予防するためには、十分な休息が必要です。
睡眠不足や疲労は更年期障害の症状を悪化させる要因となりますので、十分な睡眠時間を確保することが重要です。
また、ストレスを感じたら適度に休息を取ることも大切です。
リラックスした環境で過ごすことで、心身のリフレッシュができます。
ストレス管理
更年期障害を予防するためには、ストレスを適切に管理することも重要です。
ストレスは更年期障害の症状を悪化させるだけでなく、体調不良や心の不安定を引き起こすこともあります。
ストレスを感じたら、自分に合ったストレス解消法を見つけて実践してみましょう。
例えば、趣味に没頭する、ゆっくりお風呂に入る、マッサージを受けるなど、自分自身を大切にする時間を作ることが大切です。
心のケア
更年期障害は身体的な症状だけでなく、心理的な症状も引き起こすことがあります。
心のケアをしっかり行うことで、更年期障害の症状を軽減することができます。
例えば、心の不安定を感じたら、家族や友人とのコミュニケーションを大切にしましょう。
また、自分自身に対して優しく接することも大切です。
自分の感情に寄り添い、自分を許すことで、更年期障害と上手に付き合っていくことができます。
どこに行っても一向に良くならない、更年期障害への対策
つらい更年期障害に悩まされ、病院やマッサージなど、色んなところに行ってみたものの、なかなか改善しないという人も少なくないかと思います。
このような時は、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
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