脳出血とは
脳出血とは、脳卒中の主要な原因の一つで、脳の細い血管が裂けて、脳の組織の中に直接出血することです。
前触れ症状はほとんどなく、ある日突然に起こります。
出血した血液は血腫という塊をつくり、これによって直接的に脳細胞を破壊したり、周囲の脳組織を圧迫したりして、様々な脳の働きを傷害します。
死亡率は、発症後1週間で約20%、1年で約30%ですが、出血部位や大きさ、患者の状態によって異なります。
脳出血の症状
症状は、出血部位や大きさによって異なりますが、一般的な脳出血の症状は、以下のとおりです。
- 突然の激しい頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 意識障害
- 片麻痺
- 言語障害
- 視野障害
などがあります。
脳出血の原因
脳出血の原因は、大きく分けて2つあります。
高血圧
脳出血の最も一般的な原因は高血圧で約70%を占めます。
高血圧によって脳内の細い血管がもろくなり、破裂しやすくなります。
高血圧は、脳出血のリスクを2~4倍高めると言われています。
動脈硬化
動脈硬化によって、脳内の血管が狭くなり、血流が悪くなります。
これによって、血管の壁が弱くなり、破裂しやすくなります。
動脈硬化は、脳出血のリスクを1.5~2倍高めると言われています。
その他にも、以下のような原因も考えられます。
脳動静脈奇形
脳内に正常な血管とは異なる血管の異常なつながりがある病気です。
脳動静脈奇形が破裂すると、脳出血を引き起こすことがあります。
脳アミロイド血管症
脳アミロイド血管症は、脳の血管にアミロイドというたんぱく質が沈着する病気です。
アミロイドによって血管が弱くなり、破裂しやすくなります。
血液凝固異常
血液凝固異常がある場合、血液が固まりにくくなり、出血しやすくなります。
薬物乱用
コカインや覚せい剤などの薬物乱用は、血圧を上げたり、血液凝固異常を引き起こしたりすることによって、脳出血のリスクを高めます。
脳出血の一般的な治療法
脳出血の治療は、出血部位や大きさ、患者の状態によって異なります。
小さな出血の場合
小さな出血であれば、保存療法(安静、点滴、薬物治療など)で様子を見ます。
保存療法では、血圧を下げる薬や、脳浮腫を抑える薬などの投与が行われます。
大きな出血や、意識障害などの重篤な症状がある場合
大きな出血や、意識障害などの重篤な症状がある場合は、手術による出血の止血や血腫の除去が行われます。
手術には、以下のような方法があります。
開頭血腫除去術
頭部を切り開いて、血腫を除去する方法です。
血腫吸引術
頭部に穴をあけて、特殊な器具を使って血腫を吸い取る方法です。
血管内コイル塞栓術
血管内にコイルを入れて、血管を塞いで血腫を小さくする方法です。
手術の適応は、出血部位や大きさ、患者の状態によって判断されます。
手術や保存療法に加えて、以下のような治療が行われることもあります。
リハビリテーション
脳出血によって失われた機能を回復させるためのリハビリテーションが行われます。
薬物治療
血圧を下げる薬や、脳浮腫を抑える薬などの薬物治療が行われます。
脳出血は、早期に発見・治療を行うことで、後遺症を軽減することができます。
そのため、突然の激しい頭痛などの症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。
脳出血の予防法
脳出血の予防には、以下のような方法があります。
禁煙
喫煙は、高血圧や動脈硬化を促進し、脳出血のリスクを高めます。
禁煙をすることが、脳出血の予防に効果的です。
適度な運動
適度な運動は、高血圧や動脈硬化を予防し、血管を強くすることに効果的です。
1日30分程度のウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を心がけましょう。
バランスの良い食事
バランスの良い食事は、高血圧や動脈硬化を予防するために重要です。
塩分や脂質の摂り過ぎに注意し、野菜や果物、全粒穀物などを積極的に摂りましょう。
適正体重の維持
肥満は、高血圧や動脈硬化のリスクを高めます。
適正体重を維持するために、食事と運動のバランスを整えましょう。
これらの予防法を心がけることで、脳出血のリスクを減らすことができます。
脳出血のリスクを高める、高血圧や動脈硬化への対策
高血圧や動脈硬化の予防に、様々なセルフケアを試してみたり、病院やマッサージなど、色んなところに行ってみたものの、なかなか改善しないという人も少なくないかと思います。
このような時は、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
もし、色々試してみたけどうまくいかないという場合は、自律神経の乱れによってそもそもそれらを受け入れる身体の状態ができていないということも考えられます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
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