ジャンパー膝とは
ジャンパー膝は、膝蓋腱に炎症が起こる膝の怪我です。
膝蓋腱は、膝のお皿 (膝蓋骨) をすねの骨 (脛骨) につなぐ丈夫な腱であり、ジャンプやランニングなどの動作を繰り返すことで、膝蓋腱に過度な負担がかかり、炎症を引き起こします。
主に、ランナーやジャンプ動作を頻繁に行うスポーツ競技者(特に男性)に多い傾向があります。
競技レベルが上ってくる中学から高校生にかけて発症リスクが高くなります。
ジャンパー膝の症状
ジャンパー膝の主な症状は、膝のお皿の下あたりに痛みを感じることです。
具体的には、以下のような症状が出ます。
- 膝蓋腱部(膝のお皿の下あたり)の痛み
- 膝の腫れ
- 膝のこわばり
- ジャンプやランニング時の痛み
- 階段昇降時の痛み
- 膝を伸ばすときの痛み
- 膝を曲げるときの痛み
- 膝に水が溜まる
症状の程度は軽度から重度まで様々で、軽度の場合には日常生活に支障がないこともあります。
しかし、重度になると、歩行や立位でも痛みを感じたり、スポーツ活動ができなくなったりすることもあります。
ジャンパー膝の原因
ジャンパー膝の主な原因には、以下のものがあります。
主な原因
- 膝蓋腱に過度な負担がかかる
→ ジャンプやランニングなどの動作を繰り返し行う
→ ウォーミングアップやクールダウンを十分に行わない
→ 膝の筋肉が弱い
→ 膝関節の可動域が狭い
→ 体重が重い
→ 運動靴が合わない - 膝蓋腱の血行不良
- 膝蓋腱の使いすぎ
- 膝関節の異常
その他の原因
- 扁平足
- O脚
- X脚
- 糖尿病
- 高血圧
その他の原因が占める割合は少なく、原因の多くは、外部的な負担のかけすぎです。
ジャンパー膝の一般的な治療法
ジャンパー膝の治療法は、症状の程度によって異なり、重度になると手術を行う場合もあります。
ただ、手術となる場合は稀で、殆どの場合はそれまでの治療で回復するとされています。
軽度の症状の場合
- 休息
- 氷
- 圧迫
- 挙上
- 消炎鎮痛剤
中等度の症状の場合
- 上記の治療法に加えて
- 膝の装具
- 理学療法
- 運動器カテーテル治療
- 体外衝撃波
重度の症状の場合
- 手術
消炎鎮痛剤などの服用は、一時的には楽になりますが、服用のし過ぎは症状を悪化させる原因にもなります。
競技を中断してでも、それ以降のことも考えながら、その場しのぎにならないよう選択していくことが大切です。
ジャンパー膝の予防法
ジャンパー膝を予防するためには、以下のようなことに注意しましょう。
運動前の準備
ウォーミングアップ
ウォーミングアップは、筋肉を温め、関節の可動域を広げ、血行を促進することで、怪我のリスクを軽減します。
5~10分程度の軽いジョギングやストレッチを行いましょう。
ストレッチ
特に、大腿四頭筋やハムストリングス、ふくらはぎのストレッチを念入りにしましょう。
それぞれのストレッチを30秒程度、2~3回行うのが目安です。
運動中の注意点
フォーム
ジャンプやランニングなどの動作を行う際には、正しいフォームを意識しましょう。
正しいフォームは、膝に負担をかけずに運動を行うことができます。
痛みを感じたら
膝に痛みを感じたら、無理をせず休みましょう。
痛みを我慢して運動を続けると、症状が悪化する可能性があります。
運動後のケア
クールダウン
クールダウンは、運動後の筋肉の疲労を回復させ、関節の炎症を抑える効果があります。
5~10分程度の軽いジョギングやストレッチを行いましょう。
アイシング
膝に痛みや腫れがある場合は、アイシングを行いましょう。
アイシングは、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。
1日数回、20分程度患部を冷やしましょう。
その他
筋力トレーニング
大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋力を強化することで、膝関節を支える力が増し、ジャンパー膝の予防に効果があります。
体重管理
体重が重い人は、膝関節に負担がかかりやすくなります。
適正な体重を維持することで、ジャンパー膝の予防に効果があります。
シューズ
自分に合った運動靴を選ぶことも大切です。
足に合っていないシューズは、膝関節に負担をかける可能性があります。
どこに行っても一向に良くならない、ジャンパー膝への対策
つらいジャンパー膝の症状に悩まされ、病院や整体など、色んなところに行ってみたものの、なかなか改善しないという人も少なくないかと思います。
このような時は、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
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