慢性的なかゆみ、湿疹が出るアトピー性皮膚炎の症状や原因、予防法などを徹底解説!

アトピー性皮膚炎とは

 

AKI先生
アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の病気です!
お悩み女性
かゆみが続くのはつらいですよね…

アトピー性皮膚炎では、外界からの刺激や乾燥などから身体を保護する皮膚のバリア機能が低下していることや皮膚に炎症が起こっている状態にあります。

この状態は、外からアレルゲンなどの刺激が身体に入りやすくなっており、これが免疫細胞と結びつくことで、炎症を起こします。

また、かゆみを感じる神経が皮膚表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすくなっています。

掻くことでバリア機能はさらに低下し、刺激が入りやすい状態となってしまい、悪循環に陥ってしまいます。

アトピー性皮膚炎の症状

 

AKI先生
アトピー性皮膚炎では、主に慢性的に強い皮膚の炎症を繰り返します。付帯的には、以下の症状を引き起こします!

かゆみ

アトピー性皮膚炎の最もつらい症状は、かゆみです。
かゆみによって皮膚を掻き壊してしまうと、炎症が悪化し、さらにかゆみが増すという悪循環に陥ってしまいます。

湿疹

アトピー性皮膚炎では、皮膚が乾燥して赤くなり、湿疹ができます。
湿疹は、顔、首、肘、膝などの関節の内側などにできやすいです。

皮膚の乾燥

アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、乾燥しやすいという特徴があります。
乾燥によって、皮膚のバリア機能がさらに低下し、症状が悪化することがあります。

 

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の原因は、まだ完全には解明されていません。

AKI先生
しかし!現在の研究では、以下の3つの要因が関係していると考えられています
お悩み女性
おお!気になります!

皮膚のバリア機能の低下

アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、角層のバリア機能が低下しているため、外部刺激やアレルゲンが侵入しやすくなっています。

角層は、皮膚の一番外側にある層で、水分蒸発を防いだり、外部刺激から皮膚を守ったりする役割があります。
皮膚炎の人の角層は、セラミドなどの保湿成分が少ないため、乾燥しやすく、バリア機能が低下しています。

アトピー素因

アトピー素因とは、アレルギーを起こしやすい体質のことです。
患者さんの多くは、アトピー素因を持っています。

これを持つ人は、以下の特徴があります。

  • IgE抗体というアレルギー抗体が生まれやすい
  • Th2細胞という免疫細胞が活性化しやすい
  • 皮膚の常在菌叢が乱れている

このアトピー素因は、体質の1つとして高い遺伝率があります。

自身に出やすいかどうかは、血縁家族にアレルギー疾患があるかどうかが重要なポイントになります。

環境因子

ダニやハウスダスト、花粉などのアレルゲンや、乾燥、ストレスなどがアトピー性皮膚炎を悪化させることがあります。
アトピー性皮膚炎は、これらの要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

アトピー性皮膚炎の一般的な治療法

AKI先生
アトピー性皮膚炎の治療法は、症状の程度や原因によって異なりますが、一般的には以下の治療法が行われます!

スキンケア

保湿クリームや軟膏を塗って、皮膚を保湿することが重要です。
アトピー性皮膚炎の人の皮膚は乾燥しやすいので、こまめに保湿することで、かゆみやかゆみを抑えることができます。

スキンケアのポイント

  • 顔や首などのデリケートな部分は、専用の保湿剤を使用する
  • 1日数回、こまめに保湿剤を塗り直す
  • 保湿剤は、自分の肌に合ったものを選ぶ

薬物療法

ステロイド軟膏や抗ヒスタミン薬などの薬を塗ったり、飲んだりして、炎症やかゆみを抑えます。

薬物療法のポイント

  • 医師の指示に従って、正しく薬を使用する
  • ステロイド軟膏は、症状に合わせて強さを使い分ける
  • 抗ヒスタミン薬は、かゆみを抑える効果がある

ただし、ステロイドなどを始めとする薬物療法は、一時的に改善が見られても、薬を止めてしまうと再発することもあります。

根本的な改善には、この後ご紹介する生活習慣の改善などから、体質の改善をしていくことが重要になります。

光線療法

紫外線を照射して、炎症を抑えます。
光線療法は、中等症から重症のアトピー性皮膚炎に有効です。

光線療法のポイント

  • 医師の指示に従って、適切な照射量を受ける
  • 光線療法は、副作用のリスクがある

薬物療法などと併用して行うことで、薬の使用量を減らしたり、病院への来院頻度を減らすことができます。
光線療法による治療後は、人によって日焼けのようなヒリヒリ感や赤みが出るなどの副作用が出現することがあります。

生活習慣の改善

ダニやハウスダストなどのアレルゲンを避けたり、規則正しい生活を送ったり、ストレスを溜めないようにするなど、生活習慣の改善も大切です。

生活習慣改善のポイント

  • 寝具を清潔に保ち、ダニ対策をする
  • 室内の湿度を適切に保つ
  • 規則正しい生活を送る
  • ストレスを溜めない

アトピー性皮膚炎は、完治することは難しい病気ですが、適切な治療とスキンケアによって、症状を抑えることができます。
状態によって治療法を使い分けながら、うまく付き合っていくことも重要な考え方です。

もちろん、生活習慣の改善などから体質に変化が出れば、症状が減少したり、出なくなることもあります。
なので、生活習慣にも気を使いながら日常生活を送っていきましょう。

アトピー性皮膚炎の予防法

 

AKI先生
アトピー性皮膚炎は、完治が難しい病気です。が!適切な予防法を実践することで、症状の悪化を防ぎ、生活の質を向上させることが可能です!

スキンケア

アトピー性皮膚炎の予防において最も重要なのは、保湿です。

入浴後などには、こまめに保湿クリームや軟膏を塗り、皮膚にうるおいを与えるようにしましょう。
また入浴時は、ぬるめのお湯に入るのがおすすめです。

熱すぎると皮膚の乾燥を悪化させる原因になります。
シャンプーや石鹸などにも気を使うようにしましょう。

無添加の石鹸などを使用することで、化学物質などによる肌荒れを軽減することができます。

環境対策

生活環境は、アトピーの状態に大きく影響します。
中でも、ダニやハウスダスト、花粉などはアトピー性皮膚炎の悪化因子となります。

寝具の洗濯や日光消毒、掃除機、外出時のマスクなど、できる対策をしっかりと行いましょう。

生活習慣

乱れた生活習慣は、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因になります。
例えば、睡眠であれば十分な睡眠時間を確保することで、皮膚の再生を促進します。

また、ストレスの蓄積は症状の悪化につながるため、自分にあったストレス解消法を見つけておくことが重要です。

食事もアトピー性皮膚炎に影響を与えるため、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

アレルゲン対策

食物アレルギーがある場合は、原因となる食物を避けましょう。
接触アレルギーがある場合は、原因となる物質に触れないようにしましょう。

 

原因不明や治療後にも残るアトピー性皮膚炎への対策

AKI先生
症状が起きた際には、病院での治療を優先しましょう!

症状がなかなか改善しない場合や、後遺症が残ってしまった場合などには、病院での定期的な診察を受診しつつ、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。

例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。

自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。

また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。

こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。

ちなみに、自律神経の基礎知識に関しては、こちらからご覧ください。
【知らなきゃマズイ】自律神経の基礎知識を5つのポイントで徹底解説します!

 

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AKI先生
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一口に「アトピー性皮膚炎」と言っても、人によって状況は様々。
進行具合などによっても全く異なります。
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