シンスプリントとは
シンスプリントは、脛骨と呼ばれるすねの内側にある筋肉や骨膜に炎症が起こり、痛みを伴うスポーツ障害です。
これは、ランニングやジャンプなど、下肢に繰り返し負担がかかる活動によって引き起こされることがよくあります。
ランナーの約10~15%がシンスプリントを発症すると言われており、長距離を走るランナーや初心者ランナーに多く見られる傾向があります。
男女比では、男性よりも女性の方が発症しやすい傾向にあります。
シンスプリントの症状
シンスプリントの症状は、大きく3つのステージに分かれます。
初期
- 運動中、特に走り始めや坂道を登るときにすねの内側に痛みを感じる
- 運動後にすねの内側に鈍痛や違和感がある
- すねの内側を押すと圧痛がある
進行期
- 安静時でもすねの内側に痛みを感じる
- すねの内側が腫れる
- 足首を動かす時に痛みを感じる
重症化
- 歩行や階段昇降にも痛みを感じる
- すねの内側に熱感がある
重症化した際には、日常生活にも影響を及ぼす為、セルフケアや予防の取り組みが大切です。
シンスプリントの原因
シンスプリントを引き起こす原因は以下の通りです。
過剰な運動
ランニングやジャンプなどの運動を繰り返し行うことで、すねの筋肉や骨膜に負担がかかり、炎症が起こります。
特に、長距離ランニングや急激なトレーニング量の増加は、シンスプリントのリスクを高めます
足首の柔軟性の低下
硬いと、足首の動きが悪くなり、すねの筋肉や骨膜に負担がかかります。
柔軟性を高めるストレッチや運動を行うことが重要です。
不適切なシューズ
クッション性の低いシューズや、足に合わないシューズは、すねの筋肉や骨膜に負担がかかります。
自分の足に合った、適切なクッション性のあるシューズを選ぶことが重要です。
その他
- 硬い路面でのランニング
- トレーニング量の急激な増加
- 足のアーチの低下(扁平足)
- O脚やX脚などの足の形態異常
- 骨粗しょう症
これらの原因が複合的に絡み合うことで、シンスプリントが発症します。
シンスプリントのリスクを高める要因
- ランニング経験が少ない
- 筋力不足
- 体重過多
- 女性
- 疲労
ランナーだけでなく、バスケットボールやサッカーなどのスポーツ選手にも発症します。
シンスプリントの一般的な治療法
治療法は、症状の程度によって異なります。
軽症の場合
- 運動を中止して安静にする
- 患部に氷を当てる
- 足首のストレッチを行う
- 市販の鎮痛剤を服用する
中等症の場合
- サポーターやテーピングで患部を固定する
- 消炎鎮痛剤の塗り薬や貼り薬を使用する
- 超音波治療や電気治療を受ける
重症の場合
- ギプスや装具で患部を固定する
- 手術が必要になることもある
治療中の注意点
- 痛みが完全になくなるまでは、運動を控える
- ウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行う
- 自分に合ったシューズを選ぶ
- トレーニング量を徐々に増やす
- 足首の柔軟性を保つ
- 硬い路面でのランニングを避ける
シンスプリントの予防法
シンスプリントは、適切な予防策を講じることで、シリスクを減らすことができます。
主な予防法としては…
ウォーミングアップとクールダウンをしっかりと行う
運動前にウォーミングアップ、運動後にクールダウンを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、怪我のリスクを軽減できます。
ウォーミングアップでは、軽いジョギングやストレッチを行い、クールダウンでは、歩行やストレッチを行いましょう。
自分に合ったシューズを選ぶ
クッション性の高いシューズや、足に合ったシューズを選ぶことで、すねの骨への負担を軽減できます。
専門店で足型を測定してもらい、自分に合ったシューズを選ぶこともおすすめです。
トレーニング量を徐々に増やす
量をいきなり増やすと、筋肉や骨膜に負担がかかり、シンスプリントのリスクを高めます。
トレーニング量は、徐々に増やしていきましょう。
足首の柔軟性を保つ
硬いと足首の動きが悪くなり、すねの骨への負担がかかります。
足首のストレッチや運動を行い、柔軟性を保ちましょう。
硬い路面でのランニングを避ける
硬い路面でのランニングは、すねの骨への負担が大きくなります。
できるだけ、柔らかい路面でのランニングを行いましょう。
その他の予防法
- 体幹トレーニングを行う
- 疲労を感じたら休息を取る
- 扁平足やO脚などの足の形態異常を矯正する
- 骨粗しょう症の治療を行う
どこに行っても一向に良くならない、シンスプリントへの対策
つらいシンスプリントの症状に悩まされ、病院や整体など、色んなところに行ってみたものの、なかなか改善しないという人も少なくないかと思います。
このような時は、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
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