舌咽神経痛とは
脳神経(舌咽神経と呼ばれる)に異常が起こり、喉の奥や耳周辺に激しい痛みを伴う発作を繰り返す病気です。
舌咽神経は、脳神経の1つで「知覚」「運動」
「分泌」を受け持つ混合神経です。
舌の後部(1/3)と咽頭筋の運動を支配しており、関係のある働きとしては
- 味覚と知覚(痛覚・触覚・温度覚など)
- 心臓の働きの抑制、血管の拡張
- 唾液の分泌
などがあります。
稀な疾患ではありますが、年齢的には50歳前後の男女に起こりやすい疾患です。
舌咽神経痛の症状
舌咽神経痛の症状としては、喉の奥、扁桃、舌の奥、耳の一部、あごの後方の下部に短時間(数秒から2分程度)の激しい痛みが突然起こります。
痛みとしては、鋭く、指すような痛みや灼熱のような痛みを感じます。
ものを噛んだり、飲み込んだり、話したり、あくびをしたり、せきをしたり、くしゃみをしたときなどに発作が起こることが多く、1日に数回から数十回起こることもあります。
舌咽神経痛の原因
舌咽神経痛の原因は、主に以下の2つです。
血管による圧迫
舌咽神経は、脳幹から延びて、咽頭、扁桃、舌、耳などに分布する神経です。
この神経が、脳内の血管によって圧迫されると、舌咽神経痛が起こります。
脳腫瘍
小脳橋角部と呼ばれる脳の部位にできる腫瘍が、舌咽神経を圧迫することで、舌咽神経痛が起こることがあります。
その他
上記以外にも、以下の原因で舌咽神経痛が起こることがあります。
- 脳血管障害
- 外傷
- 感染症
- 薬剤の副作用
舌咽神経痛の原因は、人によって異なるため、特定できないこともあります。
ただ、症状があるということは、脳へ何かしらの異常があるということですので、早急に医師の診察を受ける事が重要です。
舌咽神経痛の一般的な治療法
舌咽神経痛の一般的な治療法は以下の3つです。
薬物療法
抗てんかん薬や抗うつ薬などが用いられます。
これらの薬は、神経の興奮を抑え、痛みの発作を予防する効果があります。
神経ブロック
局所麻酔薬を舌咽神経に注射することで、痛みの伝達を遮断します。
効果は一時的ですが、痛みの激しい場合に有効です。
手術
血管による圧迫が原因の場合は、手術で血管を移動させ、神経の圧迫を解除します。
根治的な治療法ですが、リスクも伴います。
治療法は、症状の程度、原因、患者さんの年齢や健康状態などを考慮して選択されます。
舌咽神経痛の予防法
舌咽神経痛の確実な予防法は、現時点では確立されていません。
しかし、以下のことに注意することで、リスクを軽減できる可能性があります。
生活習慣の改善
- 規則正しい生活を送る
- 十分な睡眠をとる
- ストレスを溜めない
- バランスの良い食事を心がける
- 適度な運動をする
血圧管理
高血圧は、血管の硬化を招き、舌咽神経痛のリスクを高める可能性があります。
そのため、定期的に血圧を測定し、高血圧の場合は適切な治療を受けることが重要です。
定期的に検診を受け、早期発見・早期治療に努めることも大切です。
原因不明や治療後にも残る舌咽神経痛への対策
舌咽神経痛の場合、明確に原因が分かる場合には、病院での治療を優先しましょう。
原因がわからない場合や治療をし、原因が取り除かれたにも関わらず、症状が残存する場合などについては、病院での定期的な診察を受診しつつ、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
舌咽神経痛に関する個別相談はLINEから!
一口に「舌咽神経痛」と言っても、人によって状況は様々で、進行具合などによっても全く異なります。
また、人によって生活、運動習慣が異なる中では、今回の内容を見ただけでは、疑問や不安を抱えられる人もいるかと思います。
そこで、当サイトではLINEにご登録をいただくことで、簡単な健康チェックや情報発信、個別の相談を受け付けています。
サイトの内容を見たけど「疑問や不安がある」「より詳しい話を聞きたい」などの声にもお応えし、患者様の助けとなれるような活動も行っていますので、症状にお困りの際はぜひご活用ください。