オスグッド・シュラッターとは
オスグッド・シュラッター病は、成長期の子どもに多く見られる膝の痛みです。
成長痛とも言われ、膝蓋骨下の骨（脛骨粗面）が突出し、膝の前面に痛みや腫れが生じます。
男女比は、4：1で、男児の方が多く、主な発症年齢は、10歳〜15歳頃です。
オスグッド・シュラッターの症状
オスグッド・シュラッター病の主な症状は以下の通りです。
主な症状
- 膝の前面の痛み
- 膝蓋骨下の骨の突出し
- 膝の腫れ
- 運動時の痛み
- 正座時の痛み
その他の症状
- 膝の可動域制限
- 膝の不安定感
- 太ももの筋肉の緊張
- 歩行時の痛み
症状の程度
症状の程度は患者によって様々です。
軽い場合は、膝の前面にわずかな痛みを感じる程度ですが、重症になると、膝が腫れて歩行が困難になることもあります。
症状が現れる時期
症状は、成長期に突然現れることが多いです。
多くの場合、10～15歳の間に発症します。
症状の悪化因子
症状を悪化させる要因としては、以下のものがあります。
運動
ジャンプやランニングなどの膝に負担がかかる運動は、症状を悪化させる可能性があります。
肥満
肥満は、膝関節にかかる負担を増加させ、症状を悪化させる可能性があります。
柔軟性の低下
柔軟性が低いと、膝関節に負担がかかりやすくなり、症状を悪化させる可能性があります。
オスグッド・シュラッターの原因
オスグッド・シュラッター病の原因は、まだ完全に解明されていません。
しかし、以下の要因が関係していると考えられています。
成長期における骨の成長と筋肉の成長のアンバランス
成長期には、骨が急速に成長します。
しかし、筋肉の成長が骨の成長に追いついていかず、その結果、膝に負担がかかりやすくなり、オスグッド・シュラッター病を発症する可能性があります。
ジャンプやランニングなどの膝に負担がかかる運動の繰り返し
ジャンプやランニングなどの膝に負担がかかる運動を繰り返し行うことも、オスグッド・シュラッター病の発症リスクを高めます。
いわゆる、オーバーユースの状態であり、症状がある時には過度な運動やスポーツは控えるべきです。
柔軟性の低下
柔軟性が低いと、膝関節に負担がかかりやすくなり、オスグッド・シュラッター病を発症する可能性があります。
太りすぎ
太りすぎは、膝関節にかかる負担を増加させ、オスグッド・シュラッター病を発症する可能性を高めます。
その他の原因
その他の原因としては、遺伝的要因、骨格の異常などもあります。
オスグッド・シュラッターの一般的な治療法
オスグッド・シュラッター病の治療法は、症状の程度によって異なってきます。
軽症の場合
安静
膝に負担をかけない生活を送ることが重要です。
アイシング
痛めた部分を冷やすことで、痛みや腫れを抑えることができます。
ストレッチ
膝周りの筋肉の柔軟性を高めることで、症状を改善することができます。
筋力強化
膝周りの筋肉を強化することで、膝関節を支える力を高めることができます。
重症の場合
装具療法
膝関節に負担を軽減するための装具を使用します。
消炎鎮痛剤
痛みや腫れを抑える薬を服用します。
ヒアルロン酸注射
膝関節にヒアルロン酸を注射することで、痛みを軽減することができます。
手術療法
他の治療法で効果が得られない場合は、手術療法を行うこともあります。
オスグッド・シュラッター病は、多くの場合、自然に治癒します。
しかし、症状が強い場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
オスグッド・シュラッターの予防法
オスグッド・シュラッター病は、完全に予防することは難しいですが、以下の方法を実践することで、発症リスクを軽減することができます。
主な予防法
運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンをしっかりと行う
運動前には、ウォーミングアップで筋肉を温め、運動後はクールダウンで筋肉をほぐしましょう。
スポーツにおけるオーバーユースも、原因の一つであることから、若年層であってもしっかりと身体のケアの大切さを知っておくべきです。
柔軟性を高めるストレッチを行う
膝周りの筋肉の柔軟性を高めることで、膝関節にかかる負担を軽減することができます。
膝に負担がかかる運動を控える
症状が出ている時はもちろん、症状が出やすい年齢層の時には、ジャンプやランニングなどの膝に負担がかかる運動は、控えめにするのも一つの予防策です。
体重管理
太りすぎは、膝関節にかかる負担を増加させます。
年齢にあった、適正な体重を維持しましょう。
その他の予防法
栄養バランスの良い食事を摂る
十分な睡眠をとる
姿勢を正す
靴は足に合ったものを選ぶ
オスグッド・シュラッター病は、成長期が終わると自然に治癒することがほとんどです。
なので、症状が続くからといって、過度に心配する必要はありません。
ただ、上記の予防法を実践することで、症状を悪化させたり、長引かせたりすることを防ぐことができますので、お子様などでお悩みのご家庭は、しっかりやってみてください。
どこに行っても一向に良くならない、オスグッド・シュラッターへの対策
つらいオスグッド・シュラッターの症状に悩まされ、病院や整体など、色んなところに行ってみたものの、なかなか改善しないという人も少なくないかと思います。
このような時は、一度今までと違った方面からのアプローチを検討してみるのも良いかもしれません。
例えば、自律神経症状を得意とする整体院の受診などがあります。
どんな痛み、症状も元を辿れば、自律神経に行き着きます。
自律神経は、生命の中枢でもある脳幹と密接に関係するため、自律神経を整えることは、全身の健康にも大きく繋がります。
また、自律神経を得意とする整体院の多くは、一時的に良くなる対処療法ではなく、根本となる原因を見つけ出し調整を行う、根本療法を取り入れていることが多い傾向です。
こういった異なる角度からのアプローチを行うことで、症状が緩和することもありますので、選択肢の1つとして、ぜひ検討してみてください。
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